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Q、院長が多忙で、なかなか診療に重きをおいてもらえてないような気がします。
東京都 歯科衛生士 Oさん
根本先生、こんにちは!
実は最近、院長がかなり多忙で、なかなか診療に重きをおいてもらえていないと感じる事があるのです。
お約束のお時間に来院された患者様をお待たせして、遅れて診療室に来たり、患者様のもともとのご予約を変更してもらうように、私に打診してくる事がありまして…。
忙しい事は非常に素晴しい事ですが、だからと言って患者様にご迷惑をおかけしても良いって事ではないと思うのです。
何だか最近の院長、忙しい事を理由にして、甘えてしまっています!
根本先生はどのように思われますか?
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A、「優秀な部下ほど、上司の扱いが上手い!」この原理原則に則って、"ボス・マネジメント"を身に付けましょう!
Oさん、こんにちは!ご相談、ありがとうございます。
実は今回Oさんがされたご相談は、正に私が病院勤務時代に経験した事と、全く同じなのです。
私は精神科病院に勤務していたのですが、精神科病院というのは、一般の病院とは違って入院に対する法律が複雑で、私は患者様がご入院される際、それらの法律について、患者様やご家族に対して説明をする役割を担っていたのですが、その患者様の"病気の症状"の説明については、医師がしなければならかったんですね。私の勤務していた医院では「まず法律の説明をした後に、病気の説明をする」という流れになっていましたので、私が話し終わった後に、医師が説明するという形だったんです。当時の私は「自分が説明し終わった後、医師が来るまでの時間が非常に長くて、患者様をお待たせする」という、正に現在のOさんと同じ悩みを抱えていました。
私も患者様をお待たせするというのが、非常に嫌だったので、医師に対して内心はメラメラと怒りを抱えつつも、「もう少しだけ早めに診療室に来て下さい」などと控えめな依頼を医師にしていました(まぁ、そのような依頼をした事で改善するという事はありませんでしたが…)。
当時の私は今以上に未熟でしたので、結局この悩みが解消される事はありませんでしたが、現在であれば、少なくとも当時よりは、この悩みを緩和出来ると思っています。
それは何故か。
「優秀な部下ほど、上司のマネジメントが上手い」という考え方を、知識として習得したからです。
正確には職種が異なりますので、医師と私は「上司・部下」という関係ではないのですが、現在の医療体制は概ね「医師の指示のもとに…」という考え方が前提ですので、私と医師にも、「上司・部下」という関係に近いものはあった訳です。
前述したように医師が遅れて診察室に入ってくる度に、私はおそらく露骨に「もっと早く診察に来いよ」という態度を出していたと思います(言葉には出さずとも)。
でもこのような態度は間違っていたという事に、皮肉にも病院を辞めてから気付く事が出来ました。
では、私は病院勤務当時、どうしていればもっと良かったのか。
やはり「医師ともっとコミュニケーションをしっかりと取っておくべきだった」というのが、私の現在の結論です。
この医師がどのような気持ちで、日々の診療を行っているのか。
この医師が現在診療している中で、抱える悩み・問題点はどこなのか。
この医師がどんな価値観で医師をしているのか。
などなど、あらゆる質問を投げかけてみるべきだったのです。
このような話をしていく中で、私の価値観・仕事観なども伝えていくべきでした。この取組みを重ねていく中で、「根本はこのような気持ちで、仕事をしているのか」という事を、医師にも理解してもらうべきだったのだと思っています。
おそらく当時の私は180km級の剛速球で、医師とキャッチボールをしようとしていたのだと思います。しかし、それでは当然医師も受け止める事は出来ません。
最初はゆっくりとしたスピードで、キャッチボールを行い、段々とテンポやスピードを上げていくキャッチボールにしなければならなかったなぁと後悔しています。
そのようなキャッチボールを重ねていく事で、「根本の依頼であれば、断る訳にはいかない」というところまで、医師に自分の価値観を理解してもらう必要があったんだと思います。
幸い、現在もOさんはその医院に勤務中な訳ですから、これからいくらでも院長とキャッチボールをする事が出来るのです。
このキャッチボールをする場所は「朝の院長室」「昼休み中の診療室」「診療後の飲み屋」など、ありとあらゆる場所で出来るのではないでしょうか。
このような取組みを重ねる事で、「何故院長が診療に来るのが遅いのか」「現在の院長はどのような理由で多忙なのか」などが徐々に見えてくると思います。
と同時に院長は「あぁ、Oさんはそこまでうちの医院や、患者様に対して真剣に考えてくれるのだなぁ」と気付いてくれると思います。
このお悩みは「短期間でズバリ解決!」というような類のものではなく、時間をかけてじっくりと取り組まなければなりませんから、大変だと思います。
しかしOさんが院長をコントロール出来る程、「ボス・マネジメント」を習得した時、確実に社会人として、また、ビジネスパーソンとしてのランクが上がっていると思います。
今回Oさんには、私から一冊の本をご紹介したいと思います。
<今回のオススメ書籍>
上司に「仕事させる」技術 −そうか!ボス・マネジメント!−
大久保幸雄(著) PHP研究所
今回Oさんからご相談して下さったおかげで、病院勤務時代の私の反省点・改善点を改めて振り返る事が出来ました!
「患者様をお待たせしたくない!」という患者様第一主義のOさん。
これから、益々素晴しい医療従事者になっていかれるのだろうなと、私は露骨に期待しております(笑)
ご相談ありがとうございました!
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