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この年末年始を利用して私も遅ればせながら、リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間とリッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なことを読みました。
経営塾の宿題の一つである読書感想文で、これらの本を感想文として選ぶ参加者の方々もいたので、何となく内容については分かっていましたが、せっかくのお正月休暇ですので、自分の勉強がてら読む事にしました。
これらの本を読んで一番感じたのは「ある一つの方法(取り組み)を行っても、それでは効果がないのだ」という事です。
例えばある時期、リッツカールトンのクレドを多くの企業がモデリングしようとした結果、結局機能せず頓挫した。という件がありますが、その部分なんかは、私が感じた事を如実に表しているような気がします。
おそらく多くの企業は「クレドを作れば、リッツカールトン並のサービス精神が育つ」と短絡的に考えたのでしょう。
しかし肝心なのは「何故、クレドが必要なのか?」という問いについて、それこそ無意識の部分にまで落とし込んだ議論を重ねる事だと思います。
本の中でも「クレドを作成する事自体にも1年以上の時間はかかる」といった文言があるように。
極端な話「クレドもどき」のようなものであれば、それこそ“作る”事は1週間もあれば出来てしまうでしょう。しかし、当然ながらそのようなものだったら、全く機能せず、いつの間にか作ろうと提案した本人でさえも、その内容を忘れてしまうような、そんなちっぽけなクレドが出来上がってしまうのです。
いつだって大事なのは「何故必要なのか」「それを作る事に何の意味があるのか」「それをどのように活かしていきたいのか」「それを活かす事で、私達にはどのような豊かさが得られるのか」等という事を、徹底的に話し合い、その気持ちを共有する事ではないかと思います。
著者である林田正光氏は、クレドに関する記述で非常に興味深い言葉を残しています。
「初めてクレドを見た時、“なんて当たり前の事が書いてあるものなんだ”と思いました」と。
当たり前の事を実行するのが、意外と一番難しかったりするのかも知れませんね。
“当たり前の事を、当たり前にこつこつと行っていく”
それが結局のところ、人の心を動かす一番の近道なのでしょうね。