スタッフ教育コラム

2012年5月 8日 新人スタッフに「ほめられたことノート」を書いてもらう

みなさん、こんにちは。経営戦略研究所の横山光孝です。

GWも終わり、通常の診療が始まりました。

新人スタッフの仕事ぶりはいかがでしょうか。

やる気が増々アップしているスタッフもいれば、何となくやる気がダウンしているスタッフもいるのではないでしょうか。

このGWに多くの新人スタッフは衛生士学校の同期生と会ったり、電話等で話をしていることが多いのです。

そのときに同期生が素晴らしい医院で意識の高い先輩に囲まれて仕事をしていて、意欲満々で自分の医院のことを話しているのを聞くと、うらやましく感じるものです。

自分が同期生に比べて意欲が高くないと「自分はこの医院で働いていって本当にいいのだろうか、ここで成長できるのだろうか」と不安を感じるのです。

入社をして1ヶ月が経つこの時期から新人スタッフに「ほめられたことノート」を書いてもらうという方法があります。

毎日、診療後や就寝前に今日一日を振り返り、患者様や院長、先輩スタッフにほめられたことをノートに書きだしていくのです。

ほめられたことが思い浮かばない時は、自分が頑張ったことでも良いです。
ほめられたこと、頑張ったことを思い返すことで一日がプラスの感情で締めくくれます。

それをノートに記入することで、記憶に留まります。
毎日続けていくと、ほめられたこと、頑張ったことでノートがいっぱいになってきます。

これを続けていくと、自分は認められている、頑張っているという自信につながってきます。
自分はこの医院で承認され、頑張っている、成長をしていると感じることが出来るようになるのです。

仕事をしていれば、うまくいかなかったり、落ち込んだりすることがあるのは当然です。
そんな時にも、このノートを読み返せば、自分の承認や頑張りを思い出し元気が湧いてきます。

よその医院は良く見えるものです。
その反面、自分がほめられていることや、頑張りはなかなか見えないものです。

これらををしっかりと見つめて自分はこの医院でしっかりと成長が出来ていることを感じてもらうことも大切です。

この時期、ぜひ「ほめられたことノート」を新人スタッフにつけてもらいましょう。

2012年4月25日 GW前に新人スタッフに自己重要感を与えよう

新卒、新入社員が入社をして、あっという間に1ヶ月が経ちます。

新人スタッフの成長はいかがでしょうか。

この時期は少しずつ医院にも慣れてきて、やっと医院の1日の診療の流れや仕事の準備などが分かりかけてきているところです。

教育カリキュラムや教育プログラムなどの新人が学ぶスケジュールをしっかりと明示をすることが出来ているでしょうか。
少しずつ仕事に慣れてきている新人は、何かちょっとでも自分に出来ることはないか、ちょっとでも患者様のためになることはないかと感じています。

その時に自分は何が出来るようになり、これから何を学ぶのかを知っておくということは大切なことです。
これを知ることにより、自分は少しでも成長をしていると感じることが出来るからです。

これからGWに入っていきますが、この時期、新人スタッフは間違いなく同期の友人と会ったり、連絡をしたりします。
そこではお互いの医院での仕事のことが話題に上ります。

同期の友人がしっかりとした教育を受けていれば、その友人は順調に歯科医院スタッフとして順調に成長をしているなと感じるでしょう。
それに対して、自分自身がどこまで成長をしているのかが分からなければ不安を感じます。

そうでなくても他の医院は良く見えるものです。
「私はこの医院で働いていて成長できるのだろうか」と感じることも少なくありません。

今、出来ていること、これから学ぶことを伝えてちゃんと成長をしていることを認識してもらいましょう。
入社1ヶ月段階での自己重要感を感じてもらうのです。

今日はこんなことが、出来たね。ここが本当に上手になったね。このやり方でいいよなどの声掛けをしていくのです。
チェックリストなどを活用して確認が出来るとなお良いです。

2012年4月13日 新人スタッフには、教育のプログラムを示していく

みなさん、こんにちは。経営戦略研究所の横山光孝です。

4月も半ばに入りました。
この4月から入社をした新卒スタッフのみなさんは、少しずつ医院に慣れてきたでしょうか。

この時期は新卒スタッフが医院に慣れてくると同時に不安になる時期でもあります。
毎日、笑顔で一生懸命に仕事をしている新人スタッフでも、実は不安を感じているものです。

この時期の新人スタッフからの声で多いのは、

覚えることが多くて、自分に覚えられるか不安

先輩のようにテキパキできない

自分がアシストをすると院長の機嫌が悪くなる

先輩スタッフの邪魔にならないようにすることばかり考えている

自分は全然、成長をしていない

自分に本当に出来るのだろうか

自分には、この仕事は向いていないんじゃないか

など、不安がどんどん大きくなっていくケースも珍しくありません。

このように感じてしまう最大の原因は自己重要感の欠如です。

「自分は医院にとって必要じゃないんじゃなか」と感じてしまうことで、
仕事への情熱を失ってしまいます。

この時期の新人スタッフには、
この1ヶ月では~まで覚える
2ヶ月目までは~を習得する
3ヶ月までは~が出来るようにする

というように自分がやるべきゴールをしっかりと示してくことが大切です。
自分は何をすればいいんだと、やるべきことに意識を集中することが出来るからです。

そして、その各項目をチェックしていくのです。
出来ていること、やったこと、出来ていないこと、これからやることなどが明確になると
自分の成長の進み具合を感じることが出来ます。

自分はこれをやればいい、自分は成長をしていると感じて仕事が出来ると新人は一層、輝いていきます。

そして、出来たこと、一生懸命にやっていることは、どんどん褒めてあげるのです。
これ、できるようになったね。
すごい頑張っているね。
今度は、これをやってみよう。

このような取り組みが、新人スタッフの自己重要感を高めていきます。

新人スタッフはこの時期、笑顔で元気に頑張っていますが、不安を抱えていることを認識してしっかりとコミュニケーションを取っていきましょう。


2012年4月 2日 輝いているスタッフは影練(かげれん)をしている


みなさん、こんにちは。経営戦略研究所の横山光孝です。

4月に入り、いよいよ新年度のスタートです。

新年度は、新入社員が入社したり新人アルバイトが来たりと医院にも変化の多い時期です。

この時期に、自分の普段の行動を見直してみるのも良いことです。

コンサルティングにお伺いをしている歯科医院で働いているスタッフの中に、本当に輝いているスタッフを良く見かけます。

彼女たちに共通をしていることは、勉強や練習をしっかりとやっているということです。

影練(かげれん)という言葉があります。

人の見ていないところ、目立っていないところ~影~でも練習をしているという意味です。

自分自身の成長のため、患者様へもっとよい施術をするため、もっとわかりやすく説明するためなど目的は様々ですが、練習や勉強をしっかりとやっていることは共通しています。


練習を続けるにはコツがあります

①今年、自分が習得したい分野のテーマを決める
 ・SCのレベルアップ
 ・シャープニングを確実にマスターする
 ・初診カウンセリングを出来るようにする
 ・補綴の知識を身に付ける
 ・SRPを出来るようにする

②行動量を決める
 ①の目標やテーマだけだと、何をいつやればいいのかが不明確になりがちです。
 
 そこで行動の具体化をしていくのです
 ・毎週火曜、金曜の13:30~14:00には練習をする
 ・毎月1冊の本を読む
 ・半年に1回はセミナーにいく

などを意識しているスタッフが多いのです。

ぜひ、みなさんも参考にしてみて下さい。

2012年3月16日 新人スタッフの受入の準備をしておく

みなさん、こんにちは。経営戦略研究所の横山光孝です。

毎年4月には新人スタッフを迎える医院が多いと思います。
新入社員の教育では、初期教育が非常に重要です。


初期教育には理念教育と技術教育があります。
理念教育とは、医院の理念や正しい仕事観を身に付ける「あり方」を伝えるものです。
技術教育とは、医院の運営や技術に関する「やり方」を教えるものです。

この「あり方」を入社時にしっかりと伝えることができるかどうかで、そのスタッフの一生の仕事人生が決まってしまいます。

正しい仕事観を身に付けることができれば、仕事にやりがいを感じ、向上心を持って成長をしていけるでしょう。
しかしここで誤った仕事観をもってしまうと、仕事とは嫌なもの、仕方なくやるものだという認識が身に付いてしまいます。

このような考え方が入社時に刷り込まれると、一生その考え方を引きずってしまうケースが多いのです。

入社時の仕事観を伝えていく第一歩としては以下のようなことを伝えていくと良いでしょう。

①「生活のため」「お金のため」"だけ"に仕事をしないで下さい

普通の歯科医院で働く多くのスタッフは、「生活のため」「お金のため」に仕事をしています。しかし当院で仕事をしていく上では、これでは続けていく事は難しいと考えて下さい。
もちろん生活するため、お金を貰えるから仕事をしている訳ですが、"それだけ"ではいけないのです。

ここは患者様の口腔内を健康に保つという大切な使命をもった「医療機関」なのです。あなたも想像してみて下さい。「私はお金のためだけに仕事をしてます」という医師や看護師に自分の身体を預けられますか?「私は患者様の常態が一日でも早く良くなるために仕事をしています」という医師や看護師に自分の身体を預けたいですよね。

当院では仕事は「自分のため」「患者様のため」「医院のため」にするものだと思っています。その意味するところは、あなたがこれから働いていく中で見つけて頂きたいと思います。

②プロ意識を大切にしています

前述したように、歯科医院は患者様の命をお守りする"医療機関"です。あなたも病院に行ったら、そこで医師や看護師、薬剤師など様々な職種を見掛けると思いますが、病院で制服を着て仕事をしている人は、職種問わず「その病院でプロとして働いている」と認知されるものなのです。

ですからあなたも●●歯科クリニックで働いて頂く以上は「自分は医療業界で働くプロフェッショナルなんだ!」という気持ちでいて頂きたいと思います。

③チームメンバーを大切にしています

歯科医院は一般企業のように、スタッフ数が何十人、何百人もいるような業界ではありません。ひとつの歯科医院で、大体4~5名のスタッフ数で構成されています。あなたにご理解して頂きたいのは「歯科医院という場所は少数精鋭組織である」という事です。

つまりひとりひとりの存在観、影響力がとても大きいのです。先程「ひとつの歯科医院のスタッフ数は、大体4~5名程度です」と書きましたが、それは大体「一世帯の家族員数と、ほぼ一緒である」と言い換える事が出来ると思います。

つまりメンバーひとりひとりを"家族"と捉えて頂きたいのです。正に「ひとりはみんなのために「みんなはひとりのために」です。そのような職場環境でこそ、患者様に対して良質な医療をご提供出来るのだという事を忘れないで下さい。

④当たり前の事をとても大切にしています

たとえば「朝、院長やスタッフに会ったら挨拶しましょう」とか「●時にミーティングをやりますので、●時までには集まって下さい」とか「この書類を○日までに院長に提出して下さい」などは、些細な事ですが、医院とあなたとの約束事です。そして医院はこれらのような「当たり前に出来る事を、当たり前にやる」という事をとても大切にしています。

厳しい表現になってしまうかも知れませんが、当たり前の事を当たり前に出来ない人が、常に診療中に臨機応変さを求められる歯科業界で、働き続ける事は難しいと思います。なぜなら、その人は基礎(当たり前の事)が出来てないからです。

基礎が出来ていなければ応用力を付けるのが難しい事は、どのような業界でも一緒です。ですから「当たり前(基礎)の事を当たり前にやる」という事を大切にして頂きたいと思います。

⑤患者様と積極的にコミュニケーションを取っています

当院では「患者様とのコミュニケーション」を大切に考えています。患者様との会話を大切にし、患者様との距離を縮めていく中で、患者様からは「この歯科医院で一生自分の歯を守ってもらいたい!」と思って頂きたいのです。

「患者様とどれだけコミュニケーションが取れているか?」のひとつの指標として「患者様から、どれだけ自分の名前が覚えられているのか」という事を、常に確認するようにしてみて下さい。あなたも今まで、内科、耳鼻科、眼科など、色々な病院に行った事があると思いますが、かろうじてその病院の院長の名字は覚えているかも知れませんが、そこで働くスタッフの名字・名前は全く覚えていないでしょう。それは全くコミュニケーションを取っていないからなのです。

⑥タバコは控えてもらっています

まだまだタバコを吸っている歯科医療従事者が多いのが現状ですが、当院においては喫煙は控えて頂いています。言うまでもなく喫煙は歯周病が悪化する原因になるからです。考えてもみて下さい。「歯周病が悪化するので、タバコは控えた方が良いですよ」という歯科衛生士本人が、普段は喫煙していたとしたら、そのような言葉に、リアリティはあるのでしょうか。

当院では歯周病治療、予防歯科も扱っています。ですので、あなたにも喫煙は控えて頂きたいと思います。


⑥数字を意識して仕事をしています

当然ですが、歯科医院経営というのは、患者様のお財布から出るお金によって成り立っているものです。つまり患者様がいなければ、歯科医院経営は成り立たないという事になります。ですから当院は「今日は一日何人患者様が来院したか」「今月1ヶ月の新患数は何人だったか」「今日のキャンセル率はどれ位だったか」などの数字をスタッフにも理解してもらっています。


⑦毎月個々に目標を設定しています

当院では毎月各自「月間目標」という形で、目標設定して頂いています。当院は「患者様の口腔内を健康にお守りする医療機関」という位置づけのみに止まっている訳ではありません。そこで働くチームメンバー全員の幸せ、成長を真剣に考えている「人材教育、人間育成の場」であるとも考えています。

ぜひあなたには「○ヶ月後の自分は、このようになっていたい」「●年後の自分は、このような自分を目指したい」という事を、現時点から描くようにしてみて下さい。"思考は現実化"します。今のあなたは「●●歯科クリニックで働きたい」と思ったから、働いているのです。「●●歯科クリニックで働きたくない」と思ったら、●●歯科クリニックで働く事は無かったでしょう。

それと全く同じ事です。今の自分の姿は、成るべくして成っているのです。当院は自己成長出来る場です。ぜひ夢は大きく、目標は大きく持ってほしいと願っています


⑧3ヶ月に1回、読書感想文を書いてもらっています

読書をする習慣を身に付ける事は、非常に大切です。「読む」という能力はどんな業種で仕事をする上でも必要な能力です。それだけではありません。実は仕事には「読む」「書く」「話す」「聴く」というスキルが求められるのですが、この4つのスキルは全てリンクしています。あなたには読書感想文を書く事によって「読む」「書く」というスキルを身に付けて頂きたいと思います。


⑨お昼休み、診療後にスキルアップの練習をする事があります

これまで何度かお伝えしたように、歯科医院は「プロが集まる医療現場」です。常にスキルアップのための自己研鑽に励む必要のある業界です。例えば、あなたは既に営業時間が終わった美容院の薄暗い店内の中で、黙々と練習している美容師の姿を見掛けた事はありませんか。

ここで改めて考えてみて頂きたいのです。このような美容師と、「私は●時までしか働かない労働条件になっていますので、この●時になったら、すぐに帰らせて頂きますからね」と言い放ち、定時になったら真っ先にお店を出る美容師と、あなたなら、どちらの美容師に髪の毛を切ってもらいたいですか?という話です。では、患者様はどうなのでしょうか。

これが当院でお昼休みや、診療後にスキルアップのための練習をする必要がある理由です。ですがもちろん無理のない程度です。毎日お昼休みが無い、毎日医院を出るのが極端に遅くなる、という事ではありませんのでご安心下さい。


⑩休日にスキルアップのための勉強会に参加して頂く事があります

総じて言える事ですが、歯科業界の研修、勉強会、セミナーというのは、日曜日などの休日に開催される事が殆どです。言うまでもなく、どの歯科医院でも平日は診療しているからです。これまで何度も書いたように、プロが集う業界として、自己研鑽を積むのは大切ですから、あなたにも休日を使って、このような勉強会やセミナーにご参加して頂く事があります。ですがもちろん無理のない程度です。毎回休みが潰れる、殆ど休みが無いという事ではありませんのでご安心下さい。


⑪イベントなど、様々な取組みを行っています

当院は「普通の歯科医院」では実施していない事を、積極的に取り組んでいます。子供の予防クラブ、クラブのイベント、接遇向上のための取組み、スキルアップのための勉強会、毎月の医院のミーティング、目標用紙を書く、読書感想文を書く、カウンセリングをやっている、医院の数字を公開している、朝礼・終礼を実施している、院内新聞を書いている、患者様とコミュニケーションを取っている...などなど、挙げればキリがありません。

これらのことを医院の理念を鑑みながらしっかりと伝えていくのです。

最初が肝心です。

是非、初期教育を確実に実施していきましょう。